おばあちゃんの知恵 役立つ暮らしの辞典

昔から語り継がれる暮らしの知恵を発信

女性の健康と伝統的な家庭療法

 女性の健康には、代々語り継がれてきた伝統的な家庭療法が貴重な情報源となります。このブログでは、女性特有の病気や健康問題に焦点を当て、代々の知恵として伝承されてきたおばあちゃんたちの家庭療法やケア方法にスポットを当てていきます。

 伝統的な家庭療法は、生理周期や更年期障害、婦人科疾患などの女性の健康問題に対する貴重なアプローチです。おばあちゃんたちからの知恵は、長い年月をかけて家族やコミュニティで受け継がれ、実践されてきました。

 現代医学と並んで、伝統的な家庭療法や民間療法についても丁寧に探求していきます。伝統的な知識と現代の医療情報を組み合わせ、女性の健康維持に役立つ情報をお届けします。

更年期障害血の道

決定版は、ハブ茶ゲンノショウコの煎じ汁

  女性の更年期障害は閉経期に当たります。ホルモンのバランスが一時的に崩れるために、目まい、肩こり、耳鳴り、どうき、冷や汗、ほてりなど、様々な症状に悩まされがち。こうした更年期障害は、昔から“血の道”と呼ばれてきました。月経がとまったり、不規則になって、不快な症状がでてきたら、次のような煎じ薬を試してみましょう。

 ハブ茶ゲンノショウコ、皮付きの桑の葉を各20グラム(乾燥品で)700㏄の水で半量に煎じた汁が一日分。毎日続けて服用すると、3~4か月ですっきりしてきます。

ハブ茶

 

冷え性

よもぎとにんにくを入浴剤にして、血行を促す

 冷え性の特徴は、ふつうに寒いのと違って、足や腰など体の一部だけが冷えること、そして、ときには下半身は氷のようでも上半身はほてったりします。このため、傍目にはわからない不快感があります。

 冷え性は血の流れが滞るために起こるので、その部分を温めて血行をよくすれば楽になります。

 お風呂に、乾燥のよもぎと生のにんにくを入れると、効果てきめん。にんにくで匂いがつくのが心配なときは、かわりに、ゆずやみかんの皮、みょうがの葉、大根の葉(いずれも乾燥させて使う)などを入れるとよいでしょう。

天日干し中のよもぎの若葉

 

月経痛

こんにゃくをゆでて、下腹と腰の両側に当てて温める

 月経痛に悩む女性は決して少なくありません。なにも手につかず、ひたすら苦痛に耐えて寝るだけ、という状態から抜け出すには、こんにゃくの温湿布がよいでしょう。

 こんにゃくを熱湯で2~3分煮て、芯まで熱が伝わったところで水気をきって乾いたタオルに包みます。これを3つ用意して、下腹部と腰の両側に当てます。体内へじわじわとしみ通る熱が痛みをやわらげてくれます。

 

 

 

 月経不順(遅滞)

桃の種を割って仁を取り出し、煎じて飲む

 月経が不順になると、肩こり、イライラ、顔のほてりなど、更年期障害によく似た症状が現れます。おばあちゃんは、これは、月経として流れ出るはずの古い血が体内にたまっているため、といい、桃の種の煎じ汁をすすめます。桃の種には古い血を追い出す働きがあると伝えられているからです。桃の種を金づちで割って中の仁を取り出し、5~10グラムを300㏄の水で半量に煎じ、1日3回に分けて飲みます。

 

割れた桃の種

 

長びく月経

れんこんのおろし汁と梅酢を飲むと止血が早まる

 普通の月経は3~5日で、あとは子宮や膣内に残った血液や組織がわずかずつ流れ出る程度で、この場合は色は褐色です。ところが、一週間も出血が続き、しかも、色鮮やかな場合は、止血しにくいために長引いていると考えられます。

 そこで、れんこんの節にある止血作用を利用してみましょう。毎日30~40グラムをすりおろし、しぼり汁に梅酢を数的落として飲みます。2~3か月で効果が現れ、月経が4日間に短縮した例もあります。

 

 

おりものの異常に

漢方薬局にあるキハダ(オウバク)の粉末が効果的

 おりものが多い、色や臭いがある、というときは、漢方薬局に在るキハダ(オウバク)の粉末がよく効きます。3~5グラムを1日3回に分けて食間に飲み続けると、1か月後には治ってしまいます。

 

キハダ(オウバク

 

わきが

米酢で拭くと汗腺はひきしまり、雑菌も殺せる

  わきがは、汗腺から分泌した脂気のある汗が、空気に触れて皮膚の雑菌と混じり合って、いやな臭いを出すものです。民間療法では汗や臭いを一時的に抑えることが目的になります。

 昔からよく知られているのが、米酢。ガーゼか脱脂綿に含ませてわきの下にすりこむと、酢が、悪臭のもとである雑菌を殺し、また、汗腺をひきしめて汗の量を少なくするので、さわやかになり、4~5時間は安心してすごせます。皮膚の弱い人は、米酢の酸でかぶれやすいので、あとでアルコールで拭き、次に米酢を塗るまでに時間をおきます。

 

 

手の荒れ、主婦湿疹

卵、牛乳、果汁など、台所の残りものを利用してパック

 水仕事と縁の切れない主婦の手は、いつもガサガサ。荒れもひどくなると、指先や指のはら、付け根の間などが赤くただれたようになって激しいかゆみを覚えたり、ポツポツができたり、きれて血がにじんだりします。これを主婦湿疹といいます。

 主婦湿疹を防ぐには、水仕事が一区切りつくごとにパックをするとよいのです。パック材は、台所の残り物の卵、牛乳、ヨーグルト、果汁、蜂蜜など。適当にこれらをあわせて小麦粉を加えて固めに練って手に塗ります。手の皮膚から失われていた脂肪その他栄養分が補給されます。5~10分塗ったままにして、パリパリに乾いたところで洗い落します。

 

 

 

つわり

古いかまどの土を煎じて飲むと、吐き気が治まる

漢方では、妊婦のつわりを止めるのに伏竜肝(ふくりゅうかん)が使われます。これは、古いかまどの土のことで、日本でも昔は、代々この療法が伝えられていました。かまどの黄色く焼けた部分を削りとり、20グラムを水200㏄に入れて10~15分煎じ、上澄み液を1日3~4回に分けて飲むと、ひどいつわりも3~4日でおさまります。妊婦の体液は酸性に傾いているので、アルカリ性の伏竜肝がこれを中和するのでしょう。

 

古民家にある古いかまど

 

母乳不足

カルシウムが豊富なこいの料理で母乳がふえる

 母乳で育てようと決心しても、これがなかなかうまくいかないことがあります。特に初産の場合は不慣れからくる緊張も伝わって、母乳不足に悩まされがち。そんなとき、おばあちゃんはお乳の出る食べ物をいろいろ用意してくれます。その筆頭はこいこく。こいの切り身50グラムをみそ汁に入れると効果てきめん。こいには、ほかの魚と比べものにならないほどカルシウムが多く含まれているためでしょうか。こいこく以外にも、から揚げにして骨ごと食べるのもよいことです。

 ほかに、たんぽぽの葉や花、ずいき(里いもの茎を干したもの)も、お乳の出をよくする食品として知られています。

 

こいこく

 

不妊

妊娠ビタミン(E)が豊富な小麦麦芽を毎日食べる

 不妊症の原因はいろいろありますが、男性の側に問題がなければ、女性の子宮や卵巣の機能の発育不全かもしれません。こういうケースは、小麦麦芽を常食することをおすすめします。ビタミンEは別名“妊娠ビタミン”というくらい妊娠には欠かせない栄養素ですが、小麦麦芽にはたっぷり含まれているのです。小麦麦芽漢方薬局か自然食品店にあり、粉末と扁平の粒上の2種類あります。粉末はそのまま飲むかご飯にかけて食べてもよいでしょう。扁平な粒はご飯に炊き込みます。一日の分量は約50グラム。

 小麦麦芽のほかに、ハブ茶ゲンノショウコを合わせた煎じ汁も有効です。

 

小麦麦芽

 

産後の肥立ち

れんこんとひじきの油いためを三食ごとにたっぷりと

 昔の人は、赤身の魚は産後の“血を荒らす”といいましたが、血を荒らさずに体力をつけるには、れんこんとひじきの油いためが適当。れんこんは止血の働き、ひじきはカルシウムが多く血液をきれいにして疲労をとる働きがあります。

 三度の食事ごとにたっぷりと食べると、産後の肥立ちがよくなります。

 

れんこんとひじきの和え物

 

 

まとめ

 女性特有の様々な病気や不調に対するおばあちゃん直伝の民間家庭療法を紹介しました。更年期障害から冷え性、月経不順、そしてつわりまで、おばあちゃんたちが代々受け継いできた知恵と経験を通じて、女性の健康をサポートする方法を探求しました。

 更年期障害に苦しむ方々への温かいケアや、冷え性を改善するための身近な家庭療法、月経不順のサイクルを整えるためのアドバイス、そしてつわり期間中のリラックス法など、おばあちゃんたちの知恵は幅広い症状に対応しています。

 伝統的な民間家庭療法は、時には現代医学よりも優れた解決策を提供することもあります。このブログを通じて、おばあちゃんたちの知恵と経験を取り入れ、女性の健康をサポートする新しい視点や方法を見つけていただけたら幸いです。

 私たちの身近にある伝統的なケアの大切さを再確認し、おばあちゃんの知恵を大切にして、女性の皆さんが健やかな日々を送れるよう願っています。

 

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5月と6月の季節にぴったりな手作り健康食品とレシピ

 暖かな季節が訪れる5月と6月、身体を健康に保つための食事選びがますます重要です。自然の恵みを取り入れた手作りの健康食品は、日々の生活に活力を与えてくれます。今回は、この季節にぴったりな手作り健康食品をご紹介します。これらを準備しておくことで、忙しい日々でも栄養を大切にした食生活を送ることができます。

 

 

かつおのなまり節

なまで食べきれないときは、保存のきく加工食品に

 5月頃は美味しい季節。かつおはなるべく一尾買いにして5枚におろし、節の部分はたたきやなまりに、切りくずや血合いは角煮に、わたは塩辛にと、むだなく調理したいものです。

 かつお半身はたっぷりのお湯で約15分ゆで、火にあぶって水分をとると日持ちがよくなります。塩と酒少々をふってしばらくおいてから、強火で20分間蒸し、そのあと直火にかざします。

 完全に冷めてから薄切りにし、からし醤油であえたり、わかめやきゅうりと酢のものやサラダにしてもおいしいものです。焼き豆腐、たけのこ、さやえんどうなどといっしょに、濃いめの煮汁で煮つけてもよい味が出ます。

 

かつおのなまり節

 

 

たけのこ

歯ざわりと香りが食欲をそそる春野菜の代表選手

 

たけのこのゆで方

 皮つきのまま根もとの固い部分と先端を切り落とし、縦に一本切り目を入れます。鍋にたっぷりの米のとぎ汁を入れ、竹串が刺さる程度にゆで、とぎ汁につけたまま冷まします。

 

若竹煮

 たけのこはわかめとよく合います。わかめとたけのこを煮汁(だし2カップ、砂糖大さじ2、薄口しょうゆ大さじ2と1/2/、みりん小さじ2の割合)で一緒に煮ます。甘みを控え、魚の子と炊き合わせてもおいしい。

 

若竹煮

たけのこご飯

 鍋にだし1カップ、しょうゆ大さじ2、砂糖大さじ1と1/2を入れ、薄切りのゆでたけのこ、細切りの油揚げ2枚を煮込んでとり出します。煮汁に水を加え、米(3カップ)の量の1.5倍にして酒と塩少々を加えてご飯を炊き、たけのこと油揚げを上にのせてしばらく蒸らしてから混ぜます。鶏肉を加えてもよいでしょう。

 

たけのこご飯

 

柿の若葉を食べる

ビタミンCがレモンの20倍も含まれ、貧血、高血圧、壊血病歯槽膿漏などに効果あり

 

柿の葉を使って

柿の葉せんべい、おしずし、あえもの・生ざけの柿の葉あえなどに

 

柿の葉の押寿司

柿の葉粉末

柿の若葉を枝つきのまま洗い、熱湯にさっとくぐらせて水にとり、室内につるします。乾いたら葉をもんで粉末にします。

 柿の葉の粉末はいりごまや焼きのりと合わせてふりかけに、れんこんのすりおろしと混ぜてふきんでこし、蜂蜜を加えてジュースに、また、白玉だんごに混ぜてもおいしいものです。

 

柿の葉茶 茶葉

 

梅干し

昔から食薬として珍重とされた、健康食品の元祖

梅1キロは一晩水につけてあく抜きし、塩をまぶして1~2キロの重石をして、漬け汁(梅酢)が上がるまで10日ほどおきます。赤じその葉200グラムは塩もみして梅酢で発色させ、しぼって梅に加え、重石をします。梅雨が明けた土用の頃、梅をとり出して、3日3晩天日と夜露にさらします。容器に保存して、梅酢も捨てずにとっておきましょう。

 

漬けた梅をとり出して、3日3晩天日と夜露にさらす

 

梅の青煮

青梅の丸い姿をそのままに。ほろ苦さと甘みがミックス

 梅雨どきに八百屋さんに並ぶ、あのすがすがしい色をとどめる保存食で、身のしまった青梅を使います。

 梅は、水をかえながら一晩さらし、ざるに上げて水気をていねいに拭き、砂糖をまぶします。砂糖が全部溶けてシロップができたら、そのままホーロー鍋に移して静かに煮たて、シロップごとビンに移します。

 

青梅

 

しその葉

ビタミンAは豊富。健胃、食欲増進、食中毒予防にも

 

ふりかけ

 陰干しにした青じその葉を手でもんで粉末にし、塩少々を加えます。いりごま、青のりを加えると、よりおいしくなります。

 

ゆかり

 梅干しに漬けこんだ葉をとり出し、梅酢を強くしぼってざるに広げ、よく乾燥させてからもみほぐします。

 

赤しそ

 

らっきょう

塩漬けを基本にして、甘酢、しょうゆ、みそ漬けに応用

 

塩漬け

泥つきのらっきょうは買ったらその日のうちに外皮をむいて根を切り、茎も切りそろえて水洗いします。らっきょう1キロを容器に入れ、落としぶたと重石をして、塩50グラム、氷酢酸大さじ1/2(または酢大さじ4)、水1カップを煮溶かして冷ましたものを注ぎ入れます。10日目から食べられます。

 

収穫したての島らっきょう

 

まとめ

 自然の恵みを取り入れた手作りの健康食品は、私たちの生活に多くの恩恵をもたらしてくれます。5月と6月に適した食材を使ったレシピを準備しておくことは、忙しい日々でも健康的な食生活を実現するための一歩です。これらの食品は身体をサポートし、季節の変化に対応する栄養を提供してくれます。ぜひこれらのレシピを取り入れて、健康的で幸せな日々を送っていただければと思います。ありがとうございました。

 

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住まいに関する暮らしのことわざ・格言

 古くから受け継がれてきた言葉が描く風景の中で、家や住まいが持つ深い意味や価値に迫ります。暮らしの知恵や洞察を詰め込んだことわざや格言が、私たちの日常にどんな示唆を与えるのか、共に探求し、心豊かな暮らしを彩るヒントを見つけていきましょう。

 

家の柱が割れる音がすると火事

 空気が乾燥すると、木造家屋では柱が割れたりきしんだりする。こうしたときは発火点が低くなり、火災が起きやすくなる。

 

梅を伐らぬ馬鹿もあり、桜を伐る馬鹿もあり

 梅の剪定は花が終わってまだ新芽が伸びる前の3~4月にするとよい。5月になって伸びてくる枝は、枝先を1/3ほど伐り落とすと小枝が伸びてその先にも花芽がつく。しかし、桜の場合は木質があらく、伐り口がふさがるまで長くかかるため、小枝でも切ったままだと病原菌が入り、木が弱ってしまうのでこういわれたと思われる。しかし、桜にも剪定が必要で、切ったあと木用のロウを塗っておくとよい。

梅の剪定

 

柿の木から落ちると三年しか生きられない

 柿の木は折れやすく、落ちると大けがをするので、柿の木に登るときは充分注意するようにこのようなことわざがいわれた。

 

 

柿の落下を防ぐには塩俵を敷け

 柿の落下は、養分や水分の供給が適当でないときに起きることがあり、塩俵を敷くと土壌水分が適度に保たれるため落下が少なくなる。

 

 

瓦千年手入れ万年

 瓦は毎年手入れをしていれば長くもつということ。「瓦千年手入れ年々」ともいう。

 

木六竹八

 木は陰暦の6月に伐るのがよく、竹は陰暦の8月に伐るのがよい。竹の場合、春に出たたけのこを伸ばすのには陰暦の8月に伐るのもよいが、樹液の働きの盛んな夏伐ると、虫がつきやすく、陰暦の10月~12月に伐るのが最もよい。

 

 

下種(げす)の一寸戸

 心卑しく礼儀を知らないものは、戸を完全に閉めないで一寸ぐらい開けておく。「下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し」ともいう。

 

四君子

 蘭、竹、梅、菊の四つの植物をいう。高潔な感じが君子を思わせるからであろう。

梅・竹・菊・蘭

 

 

千畳敷で寝ても畳一畳

 大きな屋敷に住んでいても寝るときには、誰でも一畳あれば充分である。あまり欲張らないということのたとえ。

 

十月の投木

 十月に入って落葉後に木を移植すると、投げ出すようにしておいても根付くこと。

 

大黒柱は特に大事にせよ

 大黒柱は家全体を支えている中心となる柱であるから大事にしなければならない。各家の主人を大事にしなければならないという意味にも使う。

 

 

月夜に柿の渋がもどる

 月夜は気温が下がるので、寒さのために柿に渋がもどることがある。また、寒冷地では、柿は渋くなりやすく、甘柿でも渋柿になることもある。

 

土手を築かば木を植えよ

 土手に木を植えておくと、木の根が土手にはりめぐらされて、雨が降ったときなど、土手の崩れるのを防ぐ効果がある。物事は長く確実に続くように万全を図るべきであるということのたとえ。

土手の桜の木

 

虎狼より漏れが怖し

 とらやおおかみよりも、雨漏りのほうが怖い。雨漏りは屋根が傷む最大の原因であるから気をつけた方がよいということ。また、自分の秘密が世に知れ広まるのが恐ろしいという意味にも使われる。

 

木灰木を育つ

 木灰には、肥料として大切な三大栄養素の中の二つの要素、リン酸とカリウムをはじめ、いろいろなものが含まれているので、植木などの肥料として役に立つ。

 

門から玄関まではその家の顔

 門から玄関までは、訪問者が最初に目にするところで、その様子で家の様子や住んでいる人の人格までも推し量ることができること。

 

 

鼠がいなくなればその家に火災がある

 ねずみや鶏などの動物は異変に敏感である。ねずみがいなくなるということも、火災の前兆の一つである。「鼠のいる家は家難がない」ともいう。

 

 

まとめ

 古今東西の知恵を探求し、暮らしの中に息づく深い意味や洞察を紐解くことは、私たちに豊かなインスピレーションをもたらします。過去から現在まで語り継がれる言葉が、私たちの住まいと暮らしに与える価値は計り知れません。これからも心地よい生活を築くヒントを見つけ出し、叡智を探求しまましょう。

 

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じゃがいも・里芋・ごぼう 昔から語り継がれる調理の知恵

 じゃがいも、里芋、ごぼう――これらの野菜には、昔から語り継がれる調理の知恵が宿っています。古くから親しまれ、家庭の味として根付いてきたその料理法は、時を超えて私たちの食卓に息づいています。このブログでは、そんな昔から語り継がれる調理の知恵を探求します。ぜひ役立てば幸いです。

 

 

春のじゃがいもは、皮を厚くむいて食べる。

 おばあちゃんからよく、「春のじゃがいもは食べすぎるとおなかが痛くなる」と言われたものです。そして、もう収穫後かなり時期のたった、しなびかけたじゃがいもの皮を、台所でおばあちゃんが厚くむき、みるみるうちに、半分くらいの大きさになってしまったのを覚えています。

 今になってみると、この古い知恵にも、ちゃんと科学的根拠を認めることができます。つまり、じゃがいもには、ソラニンという有毒物質が含まれており、ふだんは人体に全く害のない量なのですが、じゃがいもの発芽期である、三、四月ごろになると、ふだんの十倍近くにも量が増えてくるのです。とくに、目と皮の部分に多く含まれていて、これを多量に食べると、腹痛、めまい、ねむけ、虚脱感、意識障害などを引き起こすもとになります。また、太陽に当たると、この毒性が強められることも、科学的に実証されています。

 こんなことから、昔の人は、春じゃがいもを警戒して、陽に当てないようにし、皮を厚くむいて食べるよう心がけたのでしょう。あなたも、春のじゃがいもは、皮を厚めにむき、芽の部分は深くえぐり取ってから調理してください。こうすれば、毒のほとんどはとり除かれます。

春のじゃがいもは厚く皮をむく

 

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じゃがいもは、水にさらしてから、中温で揚げると、カラッと揚がる。

 ポテトチップスをはじめ、つけ合わせのくし型やせん切りのじゃがいもをから揚げにするときは、まず、切ったじゃがいもを冷水にさらしておくことが、カラッと揚げる秘訣だとされています。これで、じゃがいもの表面にあるデンプンを、水に流し出してしまおうというわけです。こうすれば、じゃがいもの内部から水分が出ていくのを邪魔するものがなくなり、カラッと揚がるのです。

 水がデンプンで濁ってきたら、二、三回水を取り換えて、じゃがいもがパリッとするまでさらします。これをザルに上げて水を切り、さらに乾いたふきんで水分をよく取り除きます。そして、160度くらいの中温に熱したたっぷりの油で、かき混ぜながらゆっくりと揚げます。

 油の温度があまり高いと、内部から水分が出ていく間もなくまわりが色づいてしまいますから、表面がからりと揚げられても、しばらく置いておくと、軟らかくなってしまいます。ですから、やや低めの温度で、内部から水分を蒸発できるようにゆっくり揚げる必要があるのです。

 よくお年寄りが、つけ合わせのフレンチポテトを揚げるとき、先に蒸したり、ゆでたりして、半分煮えた状態にしておいてから揚げているのも、こうした理由からなのです。こうすれば、内部に水分もなく、揚げる時間も短くて、カラッときれいなキツネ色に仕上がるというわけです。

ポテトフライ バジルソース

 

里芋を煮るときは、落としぶたのかわりに和紙を使う。

 ふつう煮物をするときは、鍋より一まわり小さいふたをする、いわゆる「落としぶた」をします。しかし、里芋やリンゴなどを軟らかく煮ようとするときは、煮たってくるとふたに当たって、変な形になってしまいます。

 これを避けるため、昔の人は、和紙やパラフィン紙などを、落としぶたの代わりにかぶせました。紙のときは汁が煮立ったとき、立ち上がってふきこぼれることがありますから、ところどころ穴をあけておきます。

 こうすると、いくら煮つまっても、直接ふたに中身が当たったとしても、傷がつかず、里芋などは、まわりのとろっとした舌ざわりを十分に味わえます。

 和紙やパラフィン紙がない場合は、現代の台所ならどこにでもある、アルミホイルやキッチンペーパーを使ってもいいでしょう。

 

 

ごぼうを、糠か、米の濃いとぎ汁でゆでると、白く仕上がる。

 もともとごぼうは、「くだこぼう」といって、芯を抜いて皮だけを使う料理があるほど、皮目に、ごぼう特有の香りと美味しさがあります。できれば、泥のついたままのごぼうをタワシでこすり、うすく皮をとって使うのがごぼう本来の料理法なのです。

 ところが、こぼうは、ちょっとささがきしただけでも指先が黒くなるほどアクの強い野菜です。切ってしばらく放置しておくと、表面がすぐ酸化して皮をかぶった状態になってしまうので、水をはったボールでささがきするとか、切ったはしから水につけるなどの方法でこれを防がなければなりません。

 そのため、酢水につけて膜を張り、酸化を防ぐという方法が古くから使われていますが、米や糠のとぎ汁につけるお年寄りもいます。米や糠の白水がアクの成分を吸収してくれるというわけです。

 ゆでるときも、この白水を使うと、きれいに、早く、しかも軟らかにゆでられます。このあと、一度きれいな水で洗って調理すれば、白くておいしいごぼうが食べられいます。漂白剤を使って白くしたごぼうとは、同じ白さでも味がちがうというわけです。

泥つきのごぼう

 

まとめ

 昔から受け継がれる料理の知恵に触れ、料理の楽しみとともに、じゃがいも、里芋、ごぼうの料理のレシピのヒントになれば幸いです。今後も皆さまの食卓を彩る食材の知恵を紹介し、料理の世界をさらに楽しく豊かにしていければと願っています。どうぞこれからもご愛読いただき、ぜひ料理の腕を磨くお手伝いになれば幸いです。

 

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裁縫の知恵 : おばあちゃんからの教え

 衣類にかんするおばあちゃんの知恵をお届けします。今回は特に、裁縫についての話題に焦点を当ててご紹介します。おばあちゃんは長年にわたって裁縫を行ってきた経験から、簡単な修繕からハンドメイドのアイテム作りまで、様々な裁縫に対する知恵を知っています。その知恵を通じて、衣類を大切にし、長く使えるようにする方法や、裁縫を楽しむためのアイデアなどをお伝えしていきます。

 

 

縫い残しの糸は、雑巾用の布に刺しついでいく。

 ちょっとした繕いものをすると、必ず糸が少し残るものです。一度一度は大したこともありませんが、たまると意外な量になります。昔は、今のように物が豊富でなかっただけに、物の寿命をひじょうにたいせつにしたのでしょう。また、そこから、余り物を創造的に利用する楽しみも生まれました。たとえば、雑巾ですが、これはいくつあってもありすぎるということはありません。かといって、あらためて縫うと、なかなか厄介ですから、ふだんからタオル地などを扇たたみに4つ折りして、裁縫箱に入れておくとよいでしょうそこに、縫い物をして余った糸を、そのたび、刺していくのです。刺しつぎした雑巾は、刺しつぎしていないものよりしっかりしていますし、また色とりどりの糸で楽しいものとなります。

 

 

ガーゼ地や薄布は、新聞紙を重ねると裁ちやすい。

 赤ちゃん用のガーゼ地の下着を作るときや、表面のすべすべした布地を切るとき、とくに何枚も重ねて裁断しようとするときなど、滑ったり、曲がったり、ハサミの刃にはさまったりして、なかなか切りにくいものです。

 このようなときは、新聞紙などの薄紙を間にはさんで、その紙もろともゆっくり切っていくと、きれいに裁断できます。

 

 

ボタンをつけるときは、布と直角に針を入れるととれにくい。

 ボタンひとつ満足につけられない人は多いと思われます。もしもの時にボタンのつけ方を知っていれば便利です。

 ボタンつけの秘訣は、針を直角にさし込むこと。針を斜めに入れると、どうしても布と糸がつれて、とれやすくなってしまうばかりか、見た目も、見苦しいものになってしまうのです。

 さらに、糸は2本どりにするとか、布の厚み分だけすくうとかといった注意も必要です。また針を2~3回穴へ通したら、糸足に糸をまきつけると、いっそう取れにくくなります。留めは巻いた糸の中へ針を通してから2~3回ゆききさせ、はじめの糸としっかりむずび合わせ、布の間をくぐらせて、糸端を切ります。

 

 

厚い布、糊気の強い布は、縫いすじにロウを引くと縫いやすい。

 コートやカーテンなど厚地の布や、糊気の強い布にミシンかけするとき、針が通りにくくて苦労します。力まかせに針を通そうとしたり、ミシンを踏む足に力を入れたりすると、針が折れたり、そうでなくとも、縫い目がきたなくなったりします。このようなときは、あらかじめ縫いすじにあたるところにロウですじを引き、その上から縫うようにすると、針も通りやすく、縫い目もまっすぐに、きれいに仕上がります。

 

 

毛糸をつなぐには、糸端をほぐしてよじり合わせる。

 編み物をしていて、途中で毛糸が切れたり、足りなくなったりすることがあります。このようなとき、大きな結び目を作ってつないだのでは、見た目が悪くなってしまいます。そこで、ちょっと編み物上手のおばあちゃんのつなぎ方を見てみましょう。おばあちゃんの方法は、切れた毛糸の先端をほぐし、太さを半分ぐらいにして、よじり合わせるのです。こうすると、古い切れ切れの毛糸でも、どちらが表か裏か見分けられないほど、きれいに仕上げることができます。衣類の繕いでも、この方法を応用して布地とあて布の糸端を交互に差し込めば、つぎ目もわからないほどきれいなつぎはぎができます。



古くなった毛糸はカセにして蒸すと、ふっくらする。

 型の古くなったセーターを、子どものベストや手袋に編みなおしたりするのは、昔も今も変わらない母親の楽しみです。しかし、このほどいた毛糸をそのまま使っている方はいないでしょうか。母親の時代では、ほどいた毛糸をかならず一度湯気に当てていました。こうすると買いたてのようにふっくらするのです。

 昔ならやかんの蒸気でしたが、今は、ご飯を蒸すのと同じようにして蒸せば、セーター一枚分ぐらい一度にふっくらと蒸すことができます。

 毛糸を蒸器に入れる際、からみあわないように、必ず板切れか30センチくらいのボール箱にまきとり、カセにしておきます。また、あとさきの糸口は、互いに結びあわせ、白い丈夫な木綿糸で、カセの一、二か所を軽くくくります。

 蒸気による湿りを除くには、そのまま乾かしてもよいでしょうが、できれば、カセの輪に両手を入れ、軽くピンピンと左右に引っ張って糸をのばし、カセの輪に2本の丸竹を通して、上下に張ったまましばらく日陰干しをしてください。新品のように仕上がります。

 

まとめ

 このブログでは、衣類に関するおばあちゃんの知恵をお届けしました。今回は特に、裁縫に焦点を当ててご紹介しました。おばあちゃんは長年にわたって裁縫を行ってきた経験から、修繕からハンドメイドまで幅広い裁縫に関する知恵を持っています。衣類を大切にし、長く使えるようにする方法や、裁縫を楽しむためのアイデアをお伝えしました。衣類の世界をより豊かにするための知恵を活かし、楽しい裁縫ライフを送りましょう。

 

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魚介類の覚えておきたい知識と調理法

 和風料理の魅力は、おばあちゃんの知恵が息づくところにあります。季節の恵みを大切にし、その時々の旬の食材を使い、バランスの取れた食事を提供すること。そして、素材の豊かな味わいを生かし、調理法や調味料の使い方に工夫を凝らすこと。見た目や盛りつけにも心を込め、食卓を彩ること。これらは、おばあちゃんたちが受け継いできた知恵であり、和風料理の美味しさと愛情が詰まっています。

 今回は、そんな昔から語りつがれている和風料理の魚介類の基本をご紹介していきます。和風料理の奥深さを楽しんでみませんか。

 

ヒラメとカレイの違いは目の位置で見分ける。左ヒラメ、右カレイ

 内臓のある方を手前にして見ます。「左ヒラメの右カレイ」は頭の位置、つまり、目が左右どちらについているかで区別します。

 目の位置だけで店頭にでるとずいぶんな違いで不思議ですが、カレイより高級魚として扱われるヒラメです。

 どちらも、ぬめりのある魚で、ぬめりに生臭みがあります。包丁の背でしごくようにしてぬめりをとり、下ごしらえします。

頭の向きで見分ける 左ヒラメの右カレイ

 

 

切り身の鮮度は、切り口のしっかりした、同じものがたくさんあること確かめて

 新鮮な魚ほど身がしっかりしているので切り口がきれいなもの。一尾を何切れにも切っているはずですので、同じものがいく切れもあれば、おろしたてです。一尾ものを買うときより、切り身を買う方が本当はむずかしいものです。「身が締まって透明感のあるもの、血合いと身、皮の境目がはっきりしている」のが条件。さて切り身はうすい塩水でさっと洗うだけに。いつまでも水に入れていてはうま味を逃します。

島根県産天然ブリの切り身

 

えびの背わたは生のうちにきれいに取り除く

 えびの背わたは消化管で、料理の味を落としますので、必ずとり除くようにします。竹串を尾から2~3節目に差し込み、そのまま持ち上げるときれいに抜けます。

 これは、殻がついていてもいなくても同様に操作できます。ただし、あまり胴体を丸めすぎると、背わたが途中で切れることがありますので、できるだけまっすぐにした状態で引き抜くように。

えびの背わたの下処理

 

 

貝の砂出しは一晩、海水より薄い塩水につけ、ふきんをかぶせる

 あさりの味噌汁などを食べていてジャリッなんてことはありませんか。砂出しが不十分だったためです。

 貝は買ってきたら海水(3~4パーセントの塩分)より薄い塩水に一晩漬けます。ふきんをかぶせると潮を吹いた貝の水気がまわりにつきません。砂出しと書いてある貝を買っても念のためやってみましょう。

ざるに入れると砂が底に落ちるのでおすすめ

 

 

一味違うあさりの味噌汁を紹介。秘密はごま

 白ごまを香ばしく煎ってよくすり、味噌を加えてさらにすり合わせ、卵黄1個加えます。ここに水を徐々に入れて溶き混ぜ、裏ごししておきます。

 一方、よく砂を吐かせたあさりは鍋に入れ、ごま油をふりかけて殻のままいため、5分おいて先ほどの味噌汁を入れて手早く煮立て、火をとます。さらしねぎや柚子をあしらって供します。

あさりの味噌汁

 

 

牡蠣の下ごしらえは塩水か大根おろしで洗うときれいに

 英語のスペリングで語尾に「R」のつく月がおいしい牡蠣ですが、新鮮さがなによりおいしさです。殻からとった牡蠣は目の粗いざるに入れ、薄い塩水の中でふり洗いしてよごれを落とします。それでも落ちないときは大根おろしをまぶして洗い流すときれいになります。新鮮な素材をおいしく食べるための下ごしらえは、手を抜かずにやること。

 さて、貝類は、良質なたんぱく質を多く含むほか、ビタミンB群も優秀。そしてこのビタミンB群は、わた、にたっぷり含まれています。貝柱だけという食べ方ではなく、わたも一緒に食べる牡蠣は好都合です。

牡蠣は塩水で洗う

 

 

生臭い汁を出し、身を締める魚のふり塩。白身魚には1パーセント、青い魚には多めに

 下ごしらえをし、水気をきれいに拭いた魚を用意します。トレイに軽く塩をふり、魚を並べて残りの塩を30センチほど上から、均一に全体にふりかけます。

 冬は少し置かないと塩がききませんが、夏はすぐ塩がきいてしまいます。目安は塩の粒が溶けてぬれた状態になるか、塩の量の多いときは魚の水分がトレイから染み出るほどになったときです。

 表面や腹わたににじみ出た水気は、ぬれぶきんでよく拭き取ると、生臭さと焼いたときの皮のいたみが防げます。

 魚の下ごしらえにおける塩の効用は、①余分な水分と水に溶けやすい生臭みを抜く。②塩が、魚の表面のたんぱく質を固めて身くずれを防ぐ、などの目的があります。

塩をふったイワシ

 

 

魚の焼き物のあしらいには、酸味のものがよく合う

 食欲を増す「酢どりしょうが」はぜひ添えたいあしらいです。ほかにはねぎの網焼き。酢ばす、菊花かぶ、みょうがやきゅうりの甘酢漬けなどの酸味のもの、ししとうがらしの油焼き。季節感も取り入れて添えたいものです。また、青梅の蜜煮も口直しとして美味。

甘鯛の半身焼き

 

 

魚の腹わたをとったあと、背骨のところの血を竹串できれいにとる

 新鮮なさんまなど腹わたもおいしい魚はまるのまんま焼きますが、そのほかの魚は腹わたをとり除いて焼きます。

 背骨の両側に血が付着しています。これは生臭みのもととなり、料理の味を落としますので、竹串を何本かまとめて輪ゴムで結んだもので、きれいに掃除します。

 

 

まとめ

今回は、昔から語りつがれる和風料理の基本と題し、主に魚介類の調理の基礎をお伝えしました。丁寧な調理法を通じて、魚介類の豊かな味わいを引き出すことができます。おばあちゃんたちが受け継いできた知恵を活かし、心を込めて料理をすることで、食卓に愛情と感謝が溢れることでしょう。この情報がお役に立てればと思います。

 

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おばあちゃん直伝! 民間家庭療法 【軽いけが】

 

 おばあちゃんから受け継がれた、軽いけがや小さな怪我に効く家庭療法をご紹介します。自然の力や手づくりの優しさを活かした、昔ながらの治療法を学んで、身近な環境で健康を取り戻すヒントを見つけましょう。大切なのは、日本の伝統的な知恵を活かし、健やかな暮らしを築いていくことです。

 

 

打ち身・捻挫・突き指

里いもで作ったいも薬湿布を患部に貼り、5~6時間ごとに替える

 里いも、小麦粉、しょうがを合わせて作ったいも薬で、患部の腫れと痛み、熱感を鎮めます。作り方は、里いもの皮を厚めにむき、身をすりおろして同量の小麦粉と少量のおろししょうがを加えて、よく練り合わせます。

 患部に貼ったいも薬は5~6時間で効果がなくなるので、取り替えます。替えるときは、ぬるま湯で前のいも薬をよく洗い、1時間ほどおいてから新しく張ると、かぶれが防げます。

 なお、いも薬の上から包帯をしっかり巻いて、患部を動かさないように工夫することも大切です。

里いも・小麦粉・おろししょうがを合わせてよく練り合わせる

 

抜けにくいトゲ

里いものすりおろしか、ハト麦こう薬を貼って一日待つ

 短いトゲ、途中で折れてしまったトゲには、里いものすりおろしを貼ると、翌日にはトゲが自然に浮き出てきます。体がトゲという異物を押し出すのを助けてくれるのです。少量のハト麦をつぶし、ごはん粒といっしょによく練り合わせた、ハト麦こう薬も効果的です。

こう薬は、ハト麦をつぶしごはん粒といっしょに練り合わせる

 

靴ずれ防止

靴の内側に石けんを塗って摩擦を少なくする

 新しい靴で最初から長歩きをすると、靴ずれができて、途中でどうすることもできず困ってしまいます。まず、近くの外出にはいてみて、靴ずれしそうかどうかを確かめましょう。少し痛んで赤くこすれたようになったら、その部分の靴の内側に固形石けんを塗りつけてみましょう。足との摩擦が少なくなって歩きよくなります。

 また、あらかじめ足のその部分にばんそうこうを貼っておくと、もっと心強いものです。

 

 

しもやけ

お湯と水に交互につけて、血液のめぐりをよくする

 北風の中を遊び回る子供たちに、しもやけはつきもの。手だけでなく、きゅうくつな靴や室内での素足から、足にできることもよくあります。

 ひどくなると紫色に腫れますが、たいていは痛みと、温まったときの痒み程度。この段階で治すには、お湯と水に交互に患部をつける方法が適切です。お湯は少し熱めにして、それぞれ薬30秒ずつを、5~6回繰り返します。

 

 

傷の血止め

よもぎやニラをもんで傷口に貼る

 よもぎやニラは、血止め薬として知られています。野外でけがをしたとき、傷口を指で押さえたくらいでは止まらない出血のとき、近くによもぎかニラがあれば大助かり。よもぎはつばを混ぜながらよくもんで傷口に貼ると、5~6分で血は完全に止まります。ニラも、もんで(あれば塩をつけて)汁が出てきたら傷口に当てます。

 

傷あとを治す

卵白をたっぷり塗って包帯をして、一日一回必ず取り替える

 まず、塩水で傷口をよく消毒します。そのあと、水気を拭き取って、卵白を傷の奥深くまでたっぷりとしみこませて、ガーゼをあてて包帯をします。

 患部は水でぬらさないように充分注意し、卵白は一日一回必ずとり替えます。2~3日で傷が治り、しかも傷あとが驚くほどきれいに消えます。

 

 

虫刺されに

何種類かの野草を集めてよくもんで患部に当てる

 虫刺されに効く草はたくさんあります。刺した虫によって毒が違うので、野草も何種類か覚えておいて、いざというとき、5種類くらい集められるとよいのです。よくわからないときは、なるべく葉の柔らかそうなものを選ぶのがコツ。

 アロエツユクサ・たんぽぽ・よもぎハコベ・ギシギシ・オオバコ

上記の野草はいずれも、葉をもんであてます。野草のほかに、アロエの葉や里いもの茎を折って汁をこすりつけたり、スイカの皮、菊の葉、大豆の葉のもみ汁も効きます。

よもぎ

 

クラゲに刺されたら

温かいほうじ茶かハブ茶で洗う

 ほうじ茶があれば、カップ1杯分くらいで患部を洗うと、痛みがかなりやわらぎます。この応急手当のあと、家でハブ茶の煎じ薬か、なければお茶を濃く煎じたもので、どちらも温かいうちに、患部をていねいにあらいます。

温かいほうじ茶で患部を洗う

 

まとめ

 おばあちゃんから受け継がれた、小さなけがや軽い怪我に効く家庭療法をご紹介しました。昔ながらの治療法には、自然の力と手づくりの優しさが息づいています。これらの知恵を学びながら、身近な環境で健康を取り戻すヒントを見つけましょう。日本の伝統的な知恵を大切にし、その叡智を胸に健やかな暮らしを築いていくことが、私たちの心と体を豊かにしてくれるのです。

 

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